ヒートショックを防ぐ浴室環境を作るには、温度差を減らすことが最も重要です。今回は具体的な対策やアイデアを挙げます。
1.浴室と脱衣所の温度差を減らす
・浴室暖房を設置
冬場でも浴室全体を暖めるため、浴室暖房乾燥機を設置すると効果的。シャワーを浴びる前に5~10分暖めるだけで、体感温度が大きく変わる
・脱衣所に暖房器具を設置
脱衣所には小型ヒーターやパネルヒーターを設置し、入浴前に暖めておくと快適
・暖房マットを使用
脱衣所の床に暖房マットを敷いておくと、足元から冷えを防げる
2.入浴前の工夫
・シャワーで浴室を暖める
入浴前にシャワーで浴室の壁や床にお湯をかけておくと、冷えた浴室をすぐに暖められる
・浴槽にお湯を張るタイミング
入浴直前にお湯を張ると、湯気で浴室全体が暖まる
3.適切な浴室リフォーム
・断熱材を活用
浴室リフォーム時に断熱仕様の壁や床を採用することで、熱を逃がしにくい環境を作れる
・窓の断熱対策
浴室の窓には断熱フィルムや二重窓を取り付け、冷気の侵入を防ぐ
・温かい素材の浴室床
冷たいタイル床ではなく、断熱性や保温性のある床材に変更する
4.入浴時の注意点
・温度を調整する
お湯の温度は高すぎると血圧が急上昇する。40℃以下のぬるめのお湯が適切
・ゆっくり入る
いきなり浴槽に入らず、足先や手先から徐々に温めて体を慣らす
・入浴前後の水分補給
血圧の粘土が高まるのを防ぐため、入浴前後にはコップ1杯の水を飲む
5.見落としがちなポイント
・高齢者には特に注意
高齢者は温度差に敏感のため、脱衣所や浴室の温度管理を特に徹底する
・家族の声掛け
1人で入浴する場合、家族が入浴中の状況を把握しておくと安全
6.浴室環境に取り入れたいアイテム
・タイマー付き浴室暖房
入浴前に自動で浴室を暖めてくれるタイマー機能は便利
・温度計の設置
脱衣所と浴室に温度計を設置して、適切な温度管理を心がける
・ノンスリップマット
ヒートショックに関連して転倒を防ぐため、滑りにくいマットを浴室に敷くのも有効
☆理想的な温度☆
・脱衣所:20℃前後
寒さを感じない快適な温度
・浴室:25℃前後
冬場でも心地よい温度
・湯温:38~40℃
ぬるめが血圧への負担を減らす
一貫して温度差を減らし、体に優しい環境を整えることがヒートショック予防の鍵。ご自宅の状況に応じて、取り入れやすい対策から試してみてください。
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