介護リフォームは、高齢者や身体が不自由な方が自宅で安全かつ快適に過ごせるよう、住宅を改修すること、事故のリスクを減らし、自立をサポートする環境を整えることが目的です。介護リフォームの詳細と、準備に役立つ情報をお伝えします。
1.介護リフォームの主な目的
・安全性の向上:転倒やつまずき、滑りを防ぐ
・移動の負担軽減:家の中を楽に移動できるようにする
・使いやすさの改善:日常生活の動作を補助する設備を導入
・介護者の負担軽減:介助する家族やヘルパーの負担を軽くする
2.介護リフォームの具体的な内容
(1)バリアフリー化
◇段差解消
・室内外の段差をスロープで解消
・敷居をフラット化する
◇床材変更
・滑りにくい素材(滑り止め付きフローリングやクッションフロア)を使用
(2)手すりの設置
◇設置場所
・廊下、階段、トイレ、浴室、玄関など
◇選ぶ際のポイント
・高さや握りにくさに注意
・滑りにくい素材を選ぶ
(3)浴室の安全対策
◇浴槽の変更
・またぎやすい浅型浴槽に変更
・浴槽の横に手すりを設置
◇浴槽の床材変更
・水に濡れても滑りにくい床材
◇シャワーチェアや昇降装置
・高齢者が座りながら安全に入浴できる設備
◇ドアの変更
・折り戸や引き戸に変更し、出入りしやすくする
(4)トイレの改修
◇便座の変更
・温水便座(ウォシュレット)や高さ調整可能な便座
◇スペースの拡張
・車椅子でも使用できるように広げる
◇手すり設置
・座る・立つ・動作をサポートする手すり
(5)キッチンの使いやすさを改善
キッチンの使いやすさを改善
◇高さ調整可能な作業台シンク
・車椅子でも作業しやすい設計
◇収納の工夫
・引き出し式で取り出しやすい収納
(6)玄関の改修
◇スロープの設置
・車椅子や歩行器を利用できるようにする
◇手すりの設置
・靴の脱ぎ履きをサポート
◇ドアの変更
・引き戸や自動ドアで出入りをスムーズに
(7)室内の安全対策
◇照明の改善
・センターライトや十分な明るさのLED照明を設置
◇ドアの変更
・開き戸を引き戸や折れ戸に変更して移動を楽にする
◇緊急呼び出しボタン
・すぐに助けを呼べる仕組み
3.補助金や助成金制度の活用
介護リフォームには補助金や助成金を利用できる場合があります。
(1)介護保険の住宅改修費
・支給対象:要介護または要支援の認定を受けた方
・支給額:最大20万円(原則1割負担)
・対象工事
手すりの取り付け
段差解消
滑り防止の床材変更
扉の交換(引き戸など)
トイレや浴室の改修
(2)自治体の補助金
・各自治体が独自で提供している介護リフォーム補助金制度
・条件や補助額が異なるため、住んでいる地域の窓口で確認が必要
4.リフォームを計画する際のポイント
・利用者の意見を重視:高齢者本人や介護者が使いやすい設計を目指す
・ケアマネージャーや専門家に相談:必要な改修内容を提案してもらう
・未来を見据えた設計:今後の体調変化を考慮し、柔軟性のあるプランを採用
介護リフォームは住宅の快適性だけでなく、家族全員の安心と生活の向上に繋がります。
【リフォームや修理をご希望される場合はぜひこちらからお問合せください。】
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