タスペーサーとは、屋根の塗装リフォーム時に使用する部材で、屋根材の隙間を確保するためのスペーサーです。主にストレート屋根(カラーベスト・コロニアルなど)の塗装時に用いられ、屋根の雨漏り防止や通気性の確保といった役割を持っています。
タスペーサーの種類
ストレート屋根はもともと屋根材同士の間にわずかなすき間(縁切り)があり、そこから雨水や湿気が排出されています。しかし、屋根を塗装する際に塗料がその隙間を埋めてしまうと、次のようなトラブルが発生します。
・毛細管現象が発生し、雨水が逆流→雨漏りの原因に!
・湿気がこもり、屋根の下地が劣化しやすくなる
・塗膜の膨れや剥がれが起こりやすくなる
👉タスペーサーを挿入することで、適切な隙間を確保し、雨漏りや湿気のトラブルを防ぐことができます。
タスペーサーの種類
タスペーサーは主に「01」と「02」の2種類があります。
| 種類 | 特徴 | 使用例 |
|---|---|---|
| タスペーサー01 | 隙間を大きめに確保 | 屋根材が厚めのストレート屋根向け |
| タスペーサー02 | 隙間を小さめに確保 | 一般的なストレート屋根向け |
👉ほとんどの住宅では、タスペーサー02が使用されることが多いです。
施工方法
タスペーサーの施工は、屋根塗装の際に以下の手順で行います。
1.高圧洗浄で屋根をきれいにする
2.下塗り(シーラー塗装)を行う
3.タスペーサーをストレート屋根の隙間に挿入する(約15~20cm間隔)
4.上塗り(仕上げ塗装)を2回行う
👉手作業でタスペーサーを挿入することで、塗膜に隙間ができるのを防ぎ、適切な通気性を確保します。
タスペーサーを使わないとどうなる?
タスペーサーを使わずに屋根を塗装すると、以下のようなリスクが発生する。
・雨水リスクが高まる(毛細管現象による逆流)
・屋根内部に湿気がこもり、劣化が進む
・屋根材が膨れて剥がれやすくなる
・メンテナンス費用が余計に掛かる可能性がある
👉そのため、ストレート屋根の塗装リフォームでは、必ずタスペーサーを使用するのが推奨されています。
まとめ
タスペーサーは、ストレート屋根の塗装時に隙間を確保するアイテム
・雨漏り防止&屋根の通気性確保に必須
・「01」「02」の2種類があり、屋根材に合わせて選ぶ
・正しい施工をすることで、屋根の寿命が延びる!
屋根の塗装リフォームを検討する際は、タスペーサーを使うかどうかを業者に確認するのがポイントです!

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