
住宅リフォームで造作の物を取り入れると、既存製品にはない魅力的な仕上がりが得られます。一方で、コストや手間などの課題もあるため、それぞれの特徴を理解することが大切です。
造作にするメリット
1.完全オリジナルデザインが可能
・家のインテリアや住む人のライフスタイルに合わせて、デザインや機能を自由に設計できる
・他にはない独自性のある空間づくりができる
2.空間にぴったりフィット
・サイズ調整が自由自在
家の構造やスペースに合わせた寸法で製作可能。特に狭い場所や形状が特殊な場所には最適
・デッドスペースの有効活用が可能
3.高い利便性
・収納や家具に関しても、必要な機能を具体的に反映できる
例:カウンターの高さを使う人に合わせる、収納棚に仕切りや引き出しを追加する
4.デザインの一体感
・家全体のデザインや内装と統一感のある仕上がりを実現
・特に、キッチンや洗面台などで周囲の素材やカラーに合わせられる
5.長期的な価値が高い
・使用する素材や施工方法を選べるため、耐久性が高く、長期的に使えることが多い
・住む人のこだわりを反映できるため、満足度が高い
造作にするデメリット
1.コストが高い傾向
・オーダーメイドのため、設計料や職人の工賃、材料費が既存品よりも高くなる傾向がある
2.制作・施工に時間がかかる
・既製品はすぐ取付けられるが、造作の場合は設計や製作に数週間~数か月かかる場合も
・リフォーム会社のスケジュールが延びる可能性がある
3.設計の自由度が逆に負担になることも
・デザインや機能の決定に多くの時間を要する
・素材や形状を選ぶ際、知識が必要で、業者との打ち合わせが複数回必要になる
4.将来の変更が難しい
・家の構造や寸法に合わせて造られているため、取り外しや移動が難しい
・必要なくなった場合の再利用が難しいケースもある
5.職人や業者の腕に左右される
・熟練した職人や信頼できる業者に依頼しないと、品質が期待以下になる場合がある
・業者選びに時間がかかる
造作が向いているケース
1.デザインや機能性にこだわりがある場合
・特別なサイズ感やデザインを求める場合、造作が最適
例:大型の一体型収納やアイランドキッチン
2.スペースを最大限に活用したい場合
・狭いスペースや変形した空間でもフィットする設計が可能
3.既製品では満足できない場合
・細かい機能や素材感、デザインが重要な場合に対応可能
4.リノベーションや家全体の統一感を重視する場合
・家全体を統一感のあるデザインにしたい場合に造作は効果的
造作と既製品の比較
項目 | 造作 | 既製品 |
---|---|---|
コスト | 高め | 手頃な価格 |
デザインの自由 | 高い | 制限がある |
施工時間 | 長い | 短い |
耐久性 | 高品質で長持ち | 製品による |
変更の柔軟性 | 難しい | 比較的簡単 |
☆まとめ☆
造作のリフォームは、費用と時間がかかるものの、デザイン性や空間の使いやすさを重視する方にとって理想的な選択肢です。一方で、コストや施工期間の制約を考えると、既製品とのバランスを取ることも重要です。
リフォーム計画の際は、住まい全体の設計や予算、目的を明確にしたうえで、必要な箇所に造作を取り入れることで、満足度の高いリフォームを実現できます。

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