RC造りの壁とは?特徴やメリット・デメリットを解説

RC造(鉄筋コンクリート造)の建物では、壁が建物の構造や強度を支える重要な役割を果たします。今回は、RC造の壁の特徴やメリット・デメリット、施工時のポイントについて詳しく解説します。


RC造(鉄筋コンクリート造)の壁は、鉄筋コンクリートを組み合わせてつくられた壁です。主にマンションやビル、戸建ての住宅の耐震性・耐久性を高めるために使用されます。RC造の壁は大きく以下の2種類に分類されます。

1.構造壁(耐力壁)

建物の強度を支えるための壁で、地震や風圧に耐える役割をもちます。主に「ラーメン構造」や「壁式構造」の建物で使われます。

〇壁式構造(壁全体で建物を支える)

〇ラーメン構造(柱と梁で支え、壁は間仕切りとして使用)

2.非構造壁

建物の強度に関係なく、空間を仕切るための壁です。後からリフォームやリノベーションで変更が可能なケースもあります。


1.高い耐震性・耐久性

鉄筋コンクリートは頑丈で、地震や台風などの自然災害に強い構造です。特に壁式構造では、建物全体で揺れを分散させるため、耐震性が向上します。

2.防音性が高い

コンクリートの壁は音を通しにくいため、防音性に優れているのが特徴です。マンションや戸建て住宅で、隣の部屋との生活音を軽減する効果があります。

3.耐火性に優れる

RC造は火に強く、火災の延焼を防ぎやすい構造です。一般的な木造住宅に比べ火災保険が安くなることもあります。

4.劣化しにくく、メンテナンスが少ない

鉄筋コンクリートは耐久性が高いため、「長期間の使用に耐えられる壁材」です。木造のようにシロアリ被害や腐食の心配がほとんどないのもメリット。


1.型枠工法(現場打ちコンクリート)

現場で型枠を組み立てて鉄筋を配置し、コンクリートを流し込んで固める方法

2.プレキャストコンクリート(PC)工法

工場であらかじめコンクリート壁を作り、現場で組み立てる方法。施工期間が短く、品質は均一だが、運搬や設置にコストがかかる。


RC造の壁は基本的にメンテナンスが少なくて済むのですが、以下のポイントに注意しましょう。

〇ひび割れ(クラック)のチェック

小さなひび(ヘアクラック)なら問題ないが、大きなひびは構造に影響を与える可能性があるため、補修が必要

〇防水処理

雨水が染み込むとコンクリート内部の鉄筋が錆びるため、定期的な防水塗装を施すと良い

〇断熱対策

結露や寒さ対策として、断熱塗料や断熱材を追加することで、快適な環境にできる


RC造の壁は、耐震性・耐久性・防音性・防火性に優れるため、マンションや耐震住宅に適した構造です。しかし、リフォームが難しい・工事費用が高いというデメリットもあるため、計画時にはしっかりと検討することが重要です。RC造の壁を活かした家づくりを考えている方は、施工方法や断熱対策にも注目してみましょう!


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